ベスパのパーツ ベスパパーツショップ
VESPA MAINTENANCE  ワイヤーの交換

ベスパを乗る上で、必ず起こるトラブルは、ワイヤー切れです。特に使用頻度の高い順に切れる。クラッチは、頻度が高いので
交換する回数が多い。

切れ掛かっているか、いないかの判断は別として一度交換してみよう。
一度やっておけば、当分もつし、出先のトラブルにだって対応できるだろう。 今回は、レバーの所でワイヤーが切れていると言う想定で
説明します。 なお、今回はホースの中に入っているワイヤーのみを交換するので、外側ホースは、抜かない様に。

[用意する道具]・スパナ8mm/7mm ・ドライバー普通+ドライバー細−・ラジオペンチまたはプライヤー・グリス少々


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1:レバー本体を止めているボルト・ナットを
  スパナ8mmとドライバー普通+を
  使って外します。レバーがプラプラに
  なって、取れるでしょう。エンジン側に
  ワイヤー止めが付いているので
  スパナ7/8mmを使って外します。
  ワイヤーの先端がボサボサなら、ニッパ
  で切ります。何故なら、古いワイヤーを
  抜く時、ホースの中で引っかかるから
  です 。そしたら、レバー側から古い
   ワイヤーを抜きます。レバー側もボサ
   ボサのワイヤーになっていると思う。

基本的に、ぼさぼさの方からワイヤーを
抜く事。
2:これが、クラッチ・ワイヤーの部品構成。
  A・取付けボルト/B・ワッシャー2枚
  C・レバー/D・ワッシャー/E・ナット
  F・タイコ/G・ワイヤー

  部品を外したら、もちろん清掃する事。
   又、外した順番を覚えておく事。

  特に、BとDは、形が同じように見えます
   が 、内径の大きさが異なるので注意。
   ちなみに、大きい内径は上側、小さい
   内径は下側です。


3:新しいワイヤーを通していきます。
  ワイヤーの先端部分は、半田で固めて
  あります。入りづらいので、先から2cm
  の部分をニッパで切ります。ホースは
  中を覗くと見えるので、その中に
   ワイヤーを通します。途中30cm位から
   グリスを付けながら通しましょう。
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4:ハンドル部分を下から見た図。赤丸
  所にホースが通っているのが分かると
  思います。この部分が直角に曲がって
   いるので通しづらい。ホースが中に
   逃げない様に、ラジオペンチでホースを
   押さえましょう。先ほど先端部分を切った
   のは、ここを通し易くするためです。


5:うまく下までワイヤーが通ったら、レバー
  の取付けに入ろう。ワイヤーにタイコを
   付けます。コの字型をしていて、切れ目
   が大きい方がレバー側、小さい方が
   ライト側です。更に、ワッシャーにグリス
   を塗ってレバーに付けます。グリスが
   接着剤の役目をして、レバーにくっつい
  ているので、作業が楽になる。 もちろん
  タイコ部分にもグリスを塗る事。
6:ワッシャーを落とさない様にソ〜ッと
  元の位置に合わせます。ボルトを止める
  位置から覗いて、ワッシャーがずれて
  いれば、ドライバー細−を上から突っ
  込んで位置合わせしましょう。

  レバー止めボルト・ナットでレバーを
   固定します。レバーを固く固定すると
   動かなくなるので、レバーが多少
   グラグラ遊びが出来るようにします。

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7:後は調整だ。赤丸の所からワイヤーが
  出てくる。もしワイヤーを通している時
  最後のへんで引っかかってしまう時は、
  赤丸のアジャスターの部分である。
  その時は、ホースをアジャストから
   外してワイヤーを通し、後アジャストに
   戻します。
8:ワイヤーは、矢印方向に引っ張られて
  いる様にセットします。エンジンから出て
  いるクラッチ・レバーを矢印の方向に
  押しながら、ワイヤー止めで固定する。
  普通にやってたら1人では出来ません。

 コツを教えよう。まず、手でクラッチ・レバー
 を矢印方向に押して、ワイヤー止めの
 位置を確認します。ワイヤーにワイヤー
 止めを先に付ける。ネジの締め加減は
 ホドホドで可。

9:クラッチ・レバーの後ろ側から、ドライバー  +などを通します。図に出ているように
   します。

  通したら、テコの応用で、ドライバー+を
   前方向に押す。そうすると、クラッチ
   レバーが前に押されます。

  その状態で、先ほどワイヤー止めを
   付けたワイヤーを引っかけます。
   ド〜ですか、付いたでしょ。後は
   微調整して、ワイヤー止めを増し締め
   して終わりです。

 

微調整方法・・ワイヤーが付いたら、クラッチを握りキックを踏んでみる。握りきった所で、キックがスカスカになるでしょ。
ならなければワイヤーを再度張り直し。キックを踏みながら、レバーをゆっくり放していき、半分位の位置でクラッチがつながり始めれば
OKです。ワイヤーを引きすぎると、レバーを放していってもず〜ッとスカスカになる。その場合は、ワイヤーを緩める。
出来るだけワイヤー止めで微調整すること。ある程度納得いったら、ワイヤー止めを増し締めする。
試運転して、イマイチの場合は、アジャストを使って微調整する。アジャストは、進行方向側に出していくと、ワイヤーが張る。

新品のワイヤーは、最初1mm位伸びるので、考慮して張りましょう!!!


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